Material

フォルミオチェアの美しい曲線を実現するために、成型技術を使用しています。厚さ1mmにスライスした素材を重ねたものを型に入れプレスすることで曲面を形作ります。強度と粘りが必要なこの素材にはヨーロピアンビーチを使用しています。

最終仕上げの塗料は、ドイツ製の亜麻仁油を主成分とした蜜ろうワックスを使用。自然塗料には自然素材であっても、うるしのようにアレルギーを引き起こす素材がありますが、フォルミオは、アレルギーを引き起こしにくい自然塗料を使用しています。木材の表情を演出する蜜ろうワックスの塗布は、素材の良し悪しがそのまま出る工程で、フォルミオの確かなものづくりの証でもあります。

デスクの天板に使用しているリノリウムは、植物の亜麻から採れる亜麻仁油（あまにゆ）が原料です。亜麻仁油には、人に害がある菌を退治する力（抗菌性・抗ウィルス性）があるといわれ、リノリウムは、特に製品の耐久性と抗菌性が求められる病院や学校の床材に使われています。また、自然成分由来のため、焼却しても土に埋めても生態系を壊しません。フォルミオで使用しているリノリウムは、オランダ製のものを独自に加工しています。

フォルミオのネジは、天然木との調和を考え、美しい合金である真鍮を一本ずつ特注で削り出して製造しています。家具の穴のサイズに合わせて削ったビスは、工業デザイン会社が設計した精密なものづくりの特長の一つです。使うほどに表情が変化する真鍮。小さな頃から本物の素材に触れ、一緒に成長して欲しいという思いが息づいています。

心理学の世界でも、色彩は、人の感情に影響を与えるといわれます。リノリウム天板の「青」は、心を落ち着け、集中力を高める色といわれ、リノリウムのフォルミオブルーは、学習環境を色彩面からも配慮したこだわりの一つです。